私の知り合いでも、奥さんのことよりも彼女の話をする男性はいますよ。まあそりゃあ今「恋してる相手」ですからね。奥さんではなく、不倫相手である「彼女」の方ですよ。
そのような存在がいることには、そりゃあ20代のまだ社会に出て数年の女だった時は、「え?え?」などと内心戸惑っていたりしたものです。けれども、ハッキリ言ってもう慣れましたね。

結婚をして子どもがいる男性ないし女性でも、彼女や彼氏がいたりするものですから。もちろん、全員が全員そうであるとは言っていませんよ。けれども、しれ~となんていうこともなく、彼氏や彼女の話をしたりするものですから、こっちだって慣れてきますよ。
私はこれまでいくつか職場を変わっていますけれど、いわゆる聖職と呼ばれるような仕事の人でも、不倫をしたりしていますので本当にわからないものだな~とは思いますね。なおかつ20代の若くてまだあそびたい盛りの人間ではなく、アラフィフと呼んでもいいぐらいの年代の女性に彼氏がいたりしますからね。
なおかつ、大人な関係だと言いますから。50歳前後で彼氏なんて「茶飲み友達なんじゃないのー!?」などと、内心では思っていますけれど、わりとラブラブな雰囲気を醸し出しているのでわからないものです。
ラブラブな雰囲気を醸し出しているだけならばまだいいのですけれど、こっちに不倫をバレない工作をお手伝いするのは本当にやめていただきたいです。そりゃあ若い頃はとくに同性の上司からのお願いは逆らえないところがあって、聞いてはいましたけれど、今思えば修羅場に巻き込まれなくって良かったなぁーと。
なんのことはなく、女上司の私用携帯電話を渡されて、「旦那からもしも電話があったら私の携帯に出て代わりに用件を聞いておいて欲しい」といったことなのですけれどね。
その女上司とはわりとざっくばらんな関係でしたし、ぶっちゃけ話もよくしていましたので、このようなお願いも引き受けていたのですけれど、いやもう今更ながら本当に修羅場に巻き込まれなくて良かったとは思っています。
彼女の浮気に対してはこちらに迷惑がかからなければ、とくに何とも思っていませんし、世の中わりと浮気を楽しんでいる人がいるということを社会に出てから知ったので、やっぱりなんとも思っていませんね。
そして「浮気には天罰が!」といったようなことをいうテレビコメンテーターなどもいますけれど、しかし私の知っている浮気経験者の大半が、なんてことはなく生活をしていますのでね。バレなきゃ良いじゃないですけれど、うまいこと旦那さんとも人間関係が保っているのならばいいんじゃないかなとも思いますね。
*浮気がばれて天罰が!とならないか心配です
「基本的にはばれなきゃ誰も苦しまないのよ。だけどね…」
―恋多き女・穂花の不倫談議
愛、そして性のオーソリティ???前田穂花です。
うん。ここにも書かれているけど、その通り。
不倫の恋自体で天罰は下らないものよ。
今日のお便り「浮気がばれて天罰が!とならないか心配です」
それはなぜか。
「道ならぬ恋」をしている当事者は、傍目からみれば幸せそうで楽しそうに映るだろうけれども。
だけど当の本人は、本音の部分ではみんなかなり良心の呵責に苛まれ続けて、苦しんでいるものなの。
他人に堂々と言えないからこそ道ならぬ恋なの。
おそらくね。お手紙を拝読して…あなたにラマンの自慢話をする友人はひとり、ふたりではなかったんだとはあたしも思うの。
だけどその心理の裏では。
こういう人とお付き合いしてるって、堂々と惚気たくてもノロケるわけにはいかないから、かいつまんで…ピンポイントで浮気相手の話をすることで。
ご友人やお知り合いはね。
本当はつらい自分の内心を必死で保っておられるんだとあたしは感じるわよ。
別に不倫を肯定するつもりはないのよ。
だけど否定もしないわ。だって当事者本人は自分は本当は不貞行為を働いているんだとわかりつつ、でも感情の部分ではどうしようもないから。
もはや理性を不倫相手への好意という感情が超えてしまったから。
イケないとわかりつつ、それでも足を洗えないことが。
本当は一番の不倫の恋に対する罰、というか、傍には理解出来ない苦しみだとあたしは自身の体験も通じて感じているわよ。
よく耳にする「不貞行為」とは婚外交渉、つまり配偶者以外とのセックスを指すの。
それでね。確かに不倫は民法709条及び710条に述べられた賠償責任を伴う不貞行為に相当するの。
それを言質するかのように719条1項には不法行為の共同責任。さらに732条には婚姻の要件のひとつとして「重婚の禁止」が明記されているわ。
平たくいえば不倫は「重婚の禁止」に反する不法行為であり、その賠償責任は不貞を働いた男女ともに負う責任が課せられるってことよ。
まあ、だけど実際のところ。
基本的にはばれなきゃ、表沙汰にならなければ誰も苦しまないものよ、不倫している当事者のふたりを除いては。
いいこと。不倫の恋で本当につらいことは。
ばれた時に賠償責任が生じることなんかじゃないわ。
だって、そんなことは承知の上で道ならぬ恋に胸を焦がしてるわけでしょう、ふたりは。
もし、そんなことも考えずに糟糠の妻を放置して、本能の赴くままひたすら「種蒔き」してるオトコがいたら。
自身の行動に対して無責任過ぎるし、リスクマネジメント的にも最悪。
もはやそんな奴は去勢でもすりゃいいんじゃないの??
女性だって同じだよ。
何かあった場合にはきちんと自己の行いに対して責任をとれるという前提の下での不倫だよ。
それはおとなとして当たり前のことだけど、出来ない奴が男女共に多いようにあたしは感じてイラッとキテる。
その前提の下でね。
きちんと自覚をもって互いはそれぞれのステディな相手以外の異性を愛してしまってるんだとして。
もうそれ以上はギャラリーが口を挟めない部分だよ、本人たちだって背徳感のもと、なおも激しい想いが燃え盛るのを止められないわけだし。
結局ね。
不倫の恋自体は「賠償責任が伴う不貞行為」そういう概念だけだよね。
あたしが言いたいのは、本来なら恋をして愉しくて仕方ないところが。
ただただ不毛な想いや果てしない罪悪感や、そういうものが常に払拭出来ない「不倫」というものの性質自体が。
もうそれだけでふたりに課せられた原罪のようなものであり、いうなれば天罰に等しいんじゃないかな。
精神科医やってる友人にこんな話を聞いたことがあるわ。
不倫をしている女性のほとんどはうつ状態なんですって。
うつ病の女性全体が不倫しているわけじゃないわよ、そこは誤解しないでね。
だけどそのお医者をやってる彼女が言うには。
男女間トラブルでメンタル不調をきたしている女性のほぼ全員が道ならぬ恋に翻弄された、もしくは現在進行形でラブアフェア中なんですって。
あまりに傾向として顕著だから、すでに専門的な研究も実際に行われているらしいわよ。結果はまだ公開されていないらしいけど。
要はそれだけ心を病むほどに苦しい恋なのよ、不倫は。
子供を欲しがっていた夫なのに育児にはかなり消極的なので私は決断しました。